2016年11月5日(土)
朴大統領 捜査受け入れ
親友の国政介入疑惑 現職で初めて
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は4日午前、親友の女性、崔順実(チェスンシル)容疑者の国政介入疑惑で国民向けに談話を発表し、国政混乱を招いたとして謝罪しました。「必要なら私も検察の捜査に誠実に臨む覚悟で、(政府とは独立して調べる)特別検察官の捜査も受け入れる」と述べ、すでに大統領府秘書室と警護室に捜査に協力するよう指示したことも明らかにしました。
朴大統領が捜査受け入れを表明したことで、現職大統領が刑事事件で捜査を受ける初めての事態となる可能性が高まっています。
朴大統領は、崔容疑者の一連の疑惑について「検察の特別捜査本部で徹底的な捜査が進められている。今後、検察は明白に真実を明らかにし、厳正な司法処理が行われるべきだ」と表明。「間違いが明らかになればだれもが相応の責任を負うべきで、私もすべての責任を負う覚悟がある」と述べました。
検察に3日逮捕された崔容疑者は、大統領府の前秘書官とともに企業に圧力をかけ、大統領府の後押しで設立した財団に巨額な資金を拠出させた疑いや、外交や軍事の機密情報を閲覧して国政に介入したとの疑惑がもたれています。