2016年10月24日(月)
沖縄・石垣島「陸自配備」
農地や生活壊される
選出国会議員と住民が意見交換
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沖縄県石垣市に陸上自衛隊の配備が計画されている問題で、県選出野党国会議員の赤嶺政賢、照屋寛徳、仲里利信各衆院議員、糸数慶子参院議員は23日、現地を視察し、市民と意見交換しました。
意見交換会には約260人が参加し、配備候補地に近接する開南、於茂登(おもと)、嵩田(たけだ)の3地区、「石垣島への自衛隊配備を止める住民の会」などが、「自衛隊基地ができれば、これまで築いてきた農地や生活が壊されてしまう」などと発言。配備撤回への協力を求める要請書と、1万50筆(2次集約分)の配備反対署名を国会議員に手渡しました。
於茂登地区の嶺井善さんは「自衛隊基地は米軍が当たり前のように使用する。沖縄本島での米軍事件をみると、こういうものが石垣に来ることを危惧している。抑止力は外交だということを訴えて活動していくべきだ」と話しました。
赤嶺氏は「3地区の公民館があげた反対決議が発言力を持ち、政府への圧力になっている。計画が進むのを止めているのは市民の運動、公民館のたたかいがあったからだ」と激励しました。
照屋氏は「軍事力で住民の安全が守られるというのはうそだと沖縄戦で経験している」と強調しました。
仲里氏は「子や孫のために平和な沖縄を引き渡す義務がある。配備を何としても止めないといけない」と述べ、糸数氏は「ありもしない危機感をあおりたてて戦争の道を進むことは許されない」と語りました。