2016年10月16日(日)
東京で“武器見本市”
国際航空宇宙展 内外の軍事企業出展
戦闘機・無人機・ミサイル…
東京ビッグサイト(都内)で12日から4日間の日程で開かれた国際航空宇宙展が15日に一般公開されました。国内外の軍事企業がミサイルや戦闘機の模型を展示し、さながら武器の国際見本市の様相を呈しました。
日本を死の商人にするな 会場外で市民団体宣伝
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三菱重工は国産戦闘機をめざす先進技術実証機X2の動画などを公開。米国企業ロッキード・マーチンは三菱重工などが製造の一部を担う戦闘機F35の模型を展示しました。屋外にはF35の実物大模型が置かれ、操縦席を撮影する人が長蛇の列をつくりました。
防衛装備庁が無人機の共同開発に向けて接触していると指摘されるイスラエル企業エルビット・システムズも出展。インドや台湾の企業もミサイルなどを並べました。
31カ国・地域の792社・団体が参加し、講演会や商談会を開きました。防衛装備庁と航空自衛隊も「国際交流を図る」として出展しました。
主催は日本航空宇宙工業会と東京ビッグサイト。各省庁や各国大使館のほか、NHKと日本経済新聞社が後援に加わりました。
会場付近では市民団体「武器輸出反対ネットワーク」(杉原浩司代表)がイスラエル軍の攻撃で殺された子どもの写真を掲げ、「日本が死の商人国家になるのを食い止めましょう」と呼びかけました。