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2016年9月28日(水)

コロンビア 和平調印 半世紀の内戦終結

サントス大統領 「恐怖の夜は終わる」

武装集団指導者 「平和構築の新時代」

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 【カラカス=菅原啓】南米コロンビアのカルタヘナで26日、政府と反政府武装集団コロンビア革命軍(FARC)による和平合意の調印式が行われました。秘密段階を含め6年間にわたる和平交渉を支えてきた周辺国の大統領や潘基文(パン・ギムン)国連事務総長らが参列し、半世紀以上続く内戦を終結させる歴史的な合意の正式調印を見守りました。

 報道によると、式典は同国のサントス大統領が2人の子どもとともに登壇し、大きな扉の鍵を開けるという演出で始まりました。地元ラジオ局は「カルタヘナで平和の扉が開かれた」と報じました。

 同大統領は、この紛争を終結させることで、「西半球(南北米州)における最も長く古い紛争が終わる。だからこそ、地域が祝賀し、世界が祝賀している」と強調しました。

 大統領とFARCの最高指導者ロンドニョ氏が合意文書に署名すると、会場に集まった2500人の招待客から大きな拍手が湧き起こりました。

 1964年から現在までの内戦による死者は22万人以上、行方不明者は4万5000人、住み慣れた家を追われた強制移住者は約690万人といわれています。合意には、被害者への補償とともに、FARCの武装解除や政治参加などが盛り込まれています。

 サントス氏は、FARCが武器を捨てて政治運動へ移行することを「国家元首として、歓迎する」と述べ、半世紀にわたり国に暗い影を落としていた「暴力という恐怖の夜は終わった」「前途洋々たる日が昇る」と宣言しました。

 ロンドニョ氏は、「われわれは、和解と平和構築という新時代に入った」と強調し、武装解除と政党化など合意内容を誠実に履行する立場を改めて表明。内戦のすべての犠牲者と被害について謝罪すると語りました。

 和平合意は10月2日実施の国民投票で承認されれば正式に成立となります。国民の多くは和平を歓迎していますが、ウリベ前大統領など反対派がカルタヘナ市内でデモ行進して、国民投票での承認反対を訴えました。


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