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2016年9月20日(火)

戦争法廃止!国会正門前行動での志位委員長のスピーチ

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 安保法制=戦争法強行1年で19日に行われた「戦争法廃止!国会正門前行動」での日本共産党の志位和夫委員長のスピーチは次の通りです。


写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長=19日、国会正門前

市民の運動は日本の政治を変えた――総選挙で野党と市民の共闘をさらに発展させよう

 みなさん、こんにちは。(「こんにちは」の声、拍手)

 昨年の9月19日、安倍政権は、安保法制=戦争法を強行しました。

 許し難い暴挙ですが、この暴挙に反対する市民の運動は、日本の政治を変えたのではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 市民の運動に背中を押されて、参議院の32の1人区のすべてで野党統一候補が実現し、11の1人区で激戦を制して野党が自民党に勝利しました(「おー」の声援)。自民党が「重点区」と位置づけ、安倍首相が何度も応援に入った選挙区で、自民党を軒並み倒したじゃないですか。(「そうだ」の声、拍手)

 野党と市民の共闘は、第1ラウンドでは大きな成果をあげたと言ってよいのではないでしょうか(拍手)。市民のみなさんの運動に、心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。そして、民進党のリーダーとして頑張ってこられた岡田(克也前代表)さんに、心からの敬意を申し上げたいと思います。(拍手)

 第2ラウンドは、いよいよ総選挙です。野党4党は、総選挙においても「できる限りの協力を行う」ことを、党首会談でも、幹事長・書記局長会談でも何度も確認しています。ですから、総選挙で、野党共闘をやるか、やらないかが問題ではありません。いかに、よりよくやるかが問題ではないでしょうか。(「そうだ」の声、拍手)

 野党と市民の共闘を、総選挙でさらに発展させて、安倍政権を倒し、新しい政治をみんなの手でつくろうじゃありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)

安保法制の差し迫った危険――南スーダンは「内戦状態」、自衛隊の任務拡大を許すな

 安保法制=戦争法は強行から1年たって、全面的な運用段階に入ってきております。

 とりわけ、私たちが「差し迫った危険」として心配しているのは、南スーダンPKO(国連平和維持活動)に派兵されている自衛隊に、新たな任務を与え、武器使用を拡大するという動きであります。

 いま南スーダンはどうなっているでしょうか。この7月、首都のジュバで政府軍と反政府軍が大規模な軍事衝突を起こし、300人以上が死亡しました。この事態を受けて8月、国連安保理が4000人もの追加部隊の派兵を決め、この部隊には事実上の先制攻撃の権限が付与されました。まさに南スーダンは内戦状態となっています。

 私は、2月の衆院予算委員会で、国連の資料をもとに、「内戦状態だということを認めるか」と安倍政権をただしましたが、それを認めようとしない。「武力紛争は起こっていません」「首都ジュバは平穏です」と繰り返しました。しかし、もはやそんなゴマカシは通らないことは明らかです。世界の政府の中で、南スーダンが内戦状態ではないなんていっている政府は日本政府しかありません。

 安保法制=戦争法による自衛隊の任務の拡大は、絶対に許してはなりません。(「そうだ」の声、拍手)

憲法違反の安保法制の発動を許さず、廃止をもとめる新たなたたかいを

 憲法違反の安保法制=戦争法の発動を許さず、廃止する、そのための新たなたたかいを広げようじゃありませんか。

 日本の政治に、立憲主義、民主主義、平和主義を取り戻すために、最後まで頑張り抜くことをお誓い申し上げまして、私の決意表明といたします。頑張りましょう。(「がんばろう」の声、大きな拍手)


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