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2016年9月13日(火)

米同時多発テロから15年

NYなどで追悼式

政権は軍事作戦継続

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 【ワシントン=島田峰隆】日本人を含む約3000人が犠牲になった2001年9月の米同時多発テロから15年の11日、航空機2機が激突して倒壊したニューヨークの世界貿易センター(WTC)ビル跡地などで追悼式典が開かれました。米国は、テロ対策を理由にした戦争を続けるなかで15年の節目を迎えました。


 WTCビル跡地では、航空機が激突した時刻やビル倒壊の時刻に合わせて黙とうし、遺族らが犠牲者の名前を読み上げました。式典にはニューヨークのデブラシオ市長や、大統領選を争う民主党のヒラリー・クリントン、共和党のドナルド・トランプの両候補も参加しました。

 航空機1機が突入したワシントン郊外の国防総省、1機が墜落したペンシルベニア州シャンクスビルでも式典が開かれました。

 国防総省での式典で演説したオバマ大統領は、同時多発テロの首謀者とされる国際テロ組織アルカイダのビンラディン容疑者を米軍が殺害したことなどを称賛。「米国を守るためにあらゆることに取り組み続ける決意だ」と語り、テロ対策と称して世界各地で進める軍事作戦を継続する姿勢を示しました。

 同時多発テロを受けて当時のブッシュ政権が報復戦争を仕掛けたアフガニスタンの首都カブールでも同日、追悼式典が行われました。アフガン駐留米軍のニコルソン司令官は「米同時多発テロ以降、テロ組織の数は増えただけだ」と演説し、対テロ戦争が成功していないことを認めました。

 米国が主導したアフガン、イラクでの戦争の結果、過激組織ISが台頭するなどテロは逆に世界に広がりました。無人攻撃機や米特殊部隊による作戦は、罪のない市民を犠牲にし、怒りや憎しみを増幅してテロを助長するとして専門家などから批判されています。


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