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2016年9月9日(金)

「米中どちらか選ばない」

ASEAN事務局長 首脳関連会議が閉幕

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 【ビエンチャン=松本眞志】ラオスの首都ビエンチャンで開催されていた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳関連会議が8日、一連の会合を終えて閉幕。南シナ海問題をめぐり米中が相互を批判し合ったことを踏まえ、ASEANのレ・ルオン・ミン事務局長は同日の記者会見で、「中国と米国はASEANにとって最も重要なパートナーであり、われわれはどちらかを選ぶということは望まない」と強調しました。

 同日の東アジア首脳会議(ASEAN10カ国と日米中など計18カ国)で、オバマ米大統領は、南シナ海での中国の主権主張を否定した常設仲裁裁判所の判決について、「海洋にかかわる権利を明確にした」と評価。一方で、「(南シナ海で)どうすれば建設的な態度で緊張をしずめることができるか、話し合いたい」と呼び掛けました。

 ASEAN内で中国との「対話調整国」を務めるシンガポールのリー・シェンロン首相は、「南シナ海の事態は悪化の兆しを見せている」と懸念する一方、「中国とフィリピンが対話を再開するための準備を始めたことを歓迎する」と述べました。

 リー氏は、中国がASEANとの間で南シナ海行動規範(COC)の枠組み協議を来年前半に終わらせる意向を表明していることや、中国とASEAN各国が外務省間のホットライン設置で合意したことに触れ、「ASEANと中国も、建設的なアプローチを望む姿勢を打ち出した」と評価しました。


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