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2016年9月5日(月)

平和と和解 努力続ける

21世紀のパンロン会議閉幕

ミャンマー

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 【ハノイ=松本眞志】ミャンマーの首都ネピドーで4日間にわたって開催された、すべての少数民族との和平をめざす統一和平会議「21世紀のパンロン会議」が3日、閉幕しました。

 アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相は閉会演説で「平和は会議期間だけに議論されるものではない。連邦国家の再統合のためには、どのようにして平和を実現するのか熟慮し続ける必要がある」と述べ、今後も平和と和解の努力を続けていく必要があると訴えました。

 会議では、声明や決議などは採択されませんでしたが、スー・チー氏は、「今回の会議が広く国民のなかで明らかにされた」ことで、「この国の克服すべき課題が理解しやすくなる」と会議の意義を強調しました。

 少数民族代表に対しては、「個々の利益ではなく国家の利益を重視するべきだ」として、「ミャンマーの平和は世界平和と結びついている。国際社会が会議を注目したのもそのためだ」と述べました。

 政府代表のひとりウ・アウン・チー氏は、社会福祉の改善が平和にとって必要不可欠だと指摘。和平を結んだ地域での経済発展のために民間企業の支援をもとめました。

 各民族代表も、それぞれの要求を表明。チン民族民主同盟のウ・ガイ・サルク代表は、公正で公平、自決権を保証し、人種と宗教、少数民族の政治的権利を保護する連邦制度をもとめました。シャン州のパオ民族組織のクン・ソウ・ミン代表は、パオ族の自治区の自治州への格上げを求めました。


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