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2016年9月2日(金)

山本地方創生相、証券監視委に“圧力”

12年3月国会質問 知人のインサイダー疑惑

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 自民党の山本幸三地方創生担当相(衆院福岡10区)が、野党時代の2012年3月、知人のインサイダー取引事件を調べていた証券取引等監視委員会(SESC)に対し、「犯則行為にならないということになれば、誰がその責任を取るのか」と圧力をかけるような国会質問をしていたことがわかりました。

 質問したのは12年3月5日の衆院予算委員会第1分科会。議事録によると、山本氏は「インサイダー取引の嫌疑で金融会社の社長と証券会社の部長が強制調査を受けて、今も調査対象になっている」と切り出し、「部長は私の知人」だと説明しています。

 さらに「陰に陽に、いじめみたいな感じで調査が行われている」「帰るところがなくなるとか、家族はどうなるんでしょうねとか、不安をあおるような話ばかりしている」などとのべ、「こういうやり方しかできない監視委員会というのは必要なのか」などと自見庄三郎金融・郵政改革担当相に迫りました。

 インサイダー取引をめぐっては、SESCは当時、SMBC日興証券の元執行役員らを調査中で、横浜地検は12年9月、元執行役員や金融会社社長らを金融商品取引法違反容疑で逮捕。元執行役員らは有罪判決を受けています。

 山本氏は、国会質問で証券会社や部長の名前を明かしていませんが、1日発売の『週刊新潮』と『週刊文春』は、SMBC日興証券の元執行役員だと報じています。

 また、『週刊文春』は、山本氏が代表取締役だった10年設立の投資会社の資本金5000万円は元執行役員がインサイダー情報を漏らしたとされる金融会社社長が別会社に融資した2億円から充てられたとしています。

 山本氏は、元大蔵官僚で、1993年に初当選して現在7期目。第3次安倍再改造内閣で初入閣しました。

 山本氏は1日、記者団に「圧力をかけたつもりはない」と釈明しましたが、説明責任が求められています。


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