2016年7月29日(金)
オバマ氏「変革」強調
民主党大会 クリントン氏応援
2016米大統領選
【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)=洞口昇幸】オバマ米大統領は27日、当地での民主党全国大会で演説し、党大統領候補に指名されたヒラリー・クリントン前国務長官が、次期大統領として「変革」へのさらなる前進を成し遂げてくれるだろうと語りました。
オバマ氏は2009年から発足した自らの政権下でこれまで、経済大不況からの立て直し、イラクからの米軍撤退、外交によるイランとの核合意などを実現したことを示す一方、「『変革』は決して容易ではない」「われわれはまだ多くの仕事をしている」と、米国民の生活向上や教育、安全保障などで課題を残していると述べました。
同氏は、クリントン氏について「すべての米国人の機会の範囲を広げる真の計画を持つ指導者だ」「世界中の人々から尊敬されている」と、太鼓判を押しました。
オバマ氏は、先週に行われた野党・共和党の全国大会は、「真剣な解決策のない、不満と非難と怒りと憎悪をあおるだけのものだった」と指摘しました。
共和党指名候補の不動産王ドナルド・トランプ氏については、恐怖を利用して有権者の支持を集めようとしていると批判しました。
オバマ氏は、11月の大統領選で、「悲観主義と恐怖を拒否することをお願いする」と訴えました。