2016年7月24日(日)
保育園問題 鳥越候補、保護者と懇談
“規制緩和で詰め込みは間違い”
“増設・質の向上はかりたい”
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鳥越俊太郎東京都知事候補=4野党推薦=は23日、保育園問題で保護者らと懇談し、自民党が「待機児童対策」としてすすめる規制緩和は、子どもを詰め込み、保育の質を落とすものであり間違っていると指摘しました。幹線道路整備などの大型開発ではなく、保育園増設や保育士確保への予算確保が必要という考えを示しました。
参加者は「保育園落ちた日本死ね!」ブログをきっかけに、待機児童や保育の基準問題などで声をあげてきた保護者たち。保育事故で子どもを亡くした遺族も参加しました。
認可園に入れなかったため預けた大田区の無認可保育所で今年3月、当時6カ月の長女を亡くした女性(29)も発言。保育士だと思っていた施設長は無資格者で、劣悪な保育が恒常化していたことが事故後に分かったとして、「本当は忘れたいけれど、たたかわなければと参加しました。現状を知ってください」と涙ながらに語りました。
中央区の事業所内保育所「キッズスクウェア日本橋室町」(無認可)で1歳の長男を亡くした女性は「保育の質を守らないと、子どもの健やかな成長はおろか命すら守れない。認可保育園を増やして」と訴えました。
訴えに「胸を突かれた」という鳥越氏。「質を伴わない保育は本当の保育とは言わない。数を減らすだけの待機児童対策ではだめ。みなさんの訴えを都政に反映させたい」と話しました。
日本共産党の田村智子副委員長、民進党の山尾志桜里政調会長も出席しました。