2016年7月23日(土)
「防犯パトロール」の増員分
丸ごと高江監視に配置
防衛省が本紙に回答
沖縄県うるま市での米軍属事件を契機に始めた米兵犯罪の再発防止を目的にした「沖縄・地域安全パトロール隊」要員として全国から新たに派遣された防衛省職員は、沖縄県国頭郡東村高江に隣接する米軍北部訓練場のヘリパッド(離着陸帯)建設現場に、最優先で配置されていることが22日、明らかになりました。米軍新基地建設に反対する県民を「妨害者」として監視・規制する警備業務に“転用”するものです。防衛省が本紙の取材に答えました。
同省は、派遣職員を「検討の結果、防犯パトロールなどの要員ではない」としたうえで、「着陸帯移設工事に関する業務の要員として派遣される」と警備業務であるとしました。
警備対象とする住民の活動について「米軍施設区域への業務上必要な人員や車両などの出入りを妨げること、出入り口になっている公道に不法に構築物や車両を設置することなど」をあげました。
政府は、北部訓練場の部分返還と引き換えにヘリパッド6カ所の建設を計画。しかし「オスプレイは爆音・墜落の危険があり安心して暮らせない」など、県民の根強い反対で2カ所しか完成していません。安倍政権は残る4カ所を年内に完成させるとして強硬姿勢を強めています。