2016年7月21日(木)
安全第一に待機児解消
鳥越氏が保育所を訪問
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保育所の待機児童問題が深刻さを増すなか、鳥越俊太郎東京都知事候補=野党統一=は20日、東京都世田谷区の保育所を訪れ、現場を視察しました。子どもを預ける母親から「保育の質を下げず問題を解決してほしい」との声が上がり、鳥越候補は、規制緩和で質を落とすより、財源を見直して保育施設の整備や保育職員の待遇改善に回すことが重要だと強調しました。
鳥越氏は、2歳児クラスの子どもたちと机を囲み、目線を合わせて触れ合うなど終始和やかな雰囲気でした。
同保育所は、世田谷区が独自に基準を設けて補助金を交付する制度で運営されています。視察後の懇談で、園長らは「国や都の基準に劣らないよう自主的に職員を増やすなどし、その分配のために職員に十分な給与を支払えない」などの厳しい状況を伝え、「都政でこの状況を変えてください」と訴えました。
鳥越氏は「保育所で働く若い男性の手取りが13万円だと言っていた。結婚や子育てをするには非常に厳しい。この問題を解決していかないと待機児童の問題は一歩も前に進まない」と語りました。
視察後、小池百合子候補の保育施設の面積要件緩和による待機児童解消政策について、鳥越氏は「規制緩和によって狭い所に子どもがつめこまれて事故が起きれば問題だ。保育所にとって第一は子どもを安全に預けられることだ」と述べました。