「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年5月25日(水)

世界人道サミット開幕

最悪の危機 効果的な支援を

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 紛争や自然災害などに伴う人道支援などについて話し合う初めての「世界人道サミット」が23日、トルコのイスタンブールで開幕しました。国連の主催で、会期は2日間。

 トルコのエルドアン大統領やドイツのメルケル首相など65カ国の首脳を含め、政府代表や援助機関、NGOの関係者ら6000人が参加しました。第2次大戦後最悪といわれる人道危機の問題に対し効果的な支援策として、紛争の予防・終結のための政治的リーダーシップなどのテーマで話し合いました。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、紛争などで国外に逃れた難民や国内避難民は2015年6月現在、第2次大戦後では最多の約6300万人となりました。また、15年には人道支援を必要とする人の数が世界で1億人を超えました。

 国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は開幕のあいさつで「違う未来を形づくるために今日ここに集まった」とし、人道危機への新たな対策の必要性を強調しました。

 議論の中で潘事務総長は、人道支援に必要な額の約8割が武力紛争に起因していると指摘。支援資金は11年間で6倍の200億ドル超になっているとし、政治の力で未来の世代を「戦争の惨害」から守ろうと呼びかけました。また、内戦が続くシリアからの難民を多く抱えるトルコやヨルダンなどの代表は、難民受け入れによる負担が大きいとして、国際社会の支援を訴えました。

 (呉紗穂)


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって