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2016年5月19日(木)

企業任せの検査体制

本村氏 偽装問題で国交省追及

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(写真)質問する本村伸子議員=13日、衆院国交委

 日本共産党の本村伸子議員は13日の衆院国土交通委員会で、三菱自動車の燃費性能偽装問題や東亜建設工業の羽田滑走路工事偽装問題について、監督官庁の国交省の責任を追及しました。

 本村氏は、三菱自動車の燃費性能偽装のもとになった試験で、国交省は同社からの書面のみを検査対象とし、実証実験をしていないと指摘しました。石井啓一国交相が「検査体制の見直しを検討している」と述べたのに対し、本村氏は「自主申告に頼らない方向でなければならない」と強調しました。

 羽田滑走路液状化対策工事の虚偽工事・報告問題について本村氏は、計画した施工の達成率がほぼ0%だったことを確認し、施工不良ではなく偽装だと指摘。ずさんな工事・施工を「なぜ見抜けなかったのか。検査したといえるのか」とただしました。国交省の佐藤善信航空局長は「地中工事で書面に頼らざるを得なかった」「今後、検査の手法を検証したい」と答えました。

 本村氏は、相次ぐ不正事件は「企業任せ、事後チェックにした国交省の監査・検査体制のひずみのあらわれだ」と指摘。抜本的な対応を検証するため、不正を行った企業幹部の出席を含めた集中審議を求めました。


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