2016年5月2日(月)
第87回メーデー全国311カ所で
戦争法廃止 安倍暴走政治ストップ 共同の力で政治変えよう
国民共同の力で戦争法を廃止し、野党共闘で安倍「暴走」政治をストップしようと1日、第87回メーデーが全国311カ所で開かれ、16万人がつどいました。東京・代々木公園では3万人以上(主催者発表)が参加し、中央メーデーを開催。汗ばむ陽気のなか「賃金上げろ」「許すな戦争への道」「アベはやめろ」などのプラカードを手に、都内3コースをデモ行進してアピールしました。
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志位委員長あいさつ
反貧困ネットワークの宇都宮健児代表ら3氏が連帯あいさつ。安保法制に反対するママの会の西郷南海子(みなこ)さんは「声を上げよう」と呼びかけ、「だれの子どももころさせない、この思いをそれぞれの居場所、職場、労働組合から形にしていきましょう」と語ると、拍手に包まれました。
初めて連帯あいさつした、東京・日比谷メーデー実行委員会の中岡基明(もとあき)全労協事務局長は「働く者の幅広い結集と団結によるたたかいが求められている」と力をこめました。
中央メーデー実行委員会の小田川義和代表委員(全労連議長)が主催者あいさつ。最低賃金引き上げの先頭に立つ若者グループ「エキタス」の小林俊一郎さんが「最、低、賃、金、千、五、百、円!」とラップ調でコール。福島県立高教組の元女性部長、大貫昭子さんが被災地の願いを語りました。
あいさつに立った日本共産党の志位和夫委員長は、衆院北海道5区補選にふれ、「野党と市民が一つにまとまれば、自民党を倒すことはできるという希望の灯をともすものとなった」と指摘。「共闘を必ず成功させて選挙に勝ち、安倍政権を倒し、立憲主義、民主主義、平和主義を貫く新しい政治、新しい政府をつくろう」と訴えました。小池晃書記局長が参加しました。
日曜日と重なり、あちこちに親子連れの姿が。東京都江戸川区の男性(41)は親子5人で参加。「ぜいたくしなくても、どんどんお金がなくなります。とにかく賃上げ。保育園も増やしてほしい」と話しました。
日比谷メーデーで井上久全労連事務局長があいさつしました。
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新たな歴史をひらく
小田川代表委員があいさつ
実行委員会の小田川義和代表委員(全労連議長)が主催者あいさつし、熊本地震の支援に力を注ぐと表明しました。
今年、東京・日比谷メーデー実行委員会(全労協など)から連帯あいさつを受けたことにふれ、「新たな歴史の一ページだ」と指摘。新潟での「総がかりメーデー」の実現や、各地で参院選の野党統一候補があいさつするなど、「昨年までとは様変わりした状況だ」と強調しました。
戦争法を廃止し、立憲主義を取り戻す市民革命的な変化を目の当たりにし、「野党と市民が共闘する選挙という未体験の分野に足をふみだす」とのべました。そのうえで「アベノミクスの転換なしには、労働条件も、くらしもよくならない」と指摘。賃金・労働条件の改善のたたかいと結んで、国民本位の経済政策の転換にむけて、たたかいを強めようと訴えました。