2016年5月1日(日)
戦争法・改憲すっぽり落ちる
公明党の参院選重点政策
公明党の参院選の重点政策(「公明新聞」4月29日付)は、景気対策や社会保障など四つの項目が並ぶ一方、最大争点となる安保法制=戦争法や明文改憲がすっぽり落ちています。
公明党は、戦争法について「国民の理解をいっそう広げられるよう、政府・与党が丁寧に(説明の)努力をしていく必要がある」(山口那津男代表、3月22日の記者会見)としています。国民の審判を仰ぐ肝心の選挙で、その「説明」責任に背を向ける重点政策となっています。
世論調査でも、参院選で投票先を決める際に戦争法を「判断材料にする」が53%(「毎日」1月調査)と過半数を占めています。改憲についても、参院選の重要な争点になると「思う」が62・8%(「産経」4月調査)です。
公明党の重点政策は、消費税増税についても触れず、「軽減税率の円滑な実施」、「子育て支援」などを列挙。沖縄・辺野古新基地や環太平洋連携協定(TPP)、原発再稼働の項目はありません。
他方で公明党は、戦争法廃止、立憲主義回復の一致点で共同する市民・野党に対しては、安保政策の違いなどをあげて「野合」と攻撃。選挙目あてのご都合主義です。
(亮)