2016年4月8日(金)
保育士の子優先的に
待機児童問題 宮本徹氏が要求
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日本共産党の宮本徹議員は5日の衆院財務金融委員会で、待機児童問題をとりあげ、待機児童となっている保育士のこどもの優先入所の手立てを急いでとるよう求めました。
宮本氏は、都内の保育園長らからの聞き取りを紹介しながら、国が「保育士のこどもの優先利用」の事務連絡を自治体宛てにだしたにもかかわらず、保育士のこどもが待機児童になり、職場にもどれず育休を延長になった人が相当な数にのぼると指摘。「保育士確保が大事なときに、このまま育休の期限がきて職場にもどれなくなる」と述べ、「早急に実態調査をおこない、保育士が職場にもどれるよう対策をとる」ことが必要だと強調しました。
三ツ林裕巳厚労政務官は、「保育士のこどもを優先利用の対象とすることは保育の受け皿確保に資する。自治体への周知徹底を図り、今後実態把握につとめたい」と述べました。
宮本氏は、「自治体からは『国ががっちり制度をつくってほしい』という声がでている」と指摘。自治体まかせの通知を繰り返すだけではなく、国がイニシアチブを発揮して、こどもが待機児童となり復職できていない保育士について、自治体を通じて全て把握し、具体的な対策をとるよう迫りました。
三ツ林政務官は「各自治体の取り組みをうながして、早急に対応したい」と述べました。