2016年4月2日(土)
“アベノミクス不況”脱出を
大企業景況感悪化 小池氏が表明
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日本共産党の小池晃政策委員長は1日の記者会見で、日銀が同日発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)について問われ、「アベノミクス不況からの脱出が求められている」と表明しました。
短観では、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業製造業でプラス6。昨年12月の前回調査を6ポイント下回りました。
小池氏は、「これはまさにアベノミクス不況だ」と強調。「安倍首相が大企業のためだと思ってやっていることに全然効果が出ていないことの証左だ。法人税減税をいくらやっても、設備投資にも賃上げにも回らず、内部留保だけが増えている。お金が賃金という形で回っていかないから、企業の売り上げも伸びない。これでは企業の未来にとってもマイナスでしかない」と述べました。
さらに、日銀が指数悪化の原因として中国経済の減速などをあげていることについて、「外需頼みは破たんしている」と指摘し、「消費税増税を中止する、賃金を引き上げていくために正規雇用を増やす、最低賃金を1500円に引き上げる、そういう思い切った経済政策への根本的転換が求められている」と力説しました。