2016年4月1日(金)
経営姿勢に深刻な不信
NHK予算案 吉良氏が反対討論
参院で承認、5野党反対
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NHKの2016年度予算案は31日、参院本会議で自民、公明などの賛成多数で承認されました。日本共産党、民進、社民、生活、元気の野党が反対。衆院に続き、参院でも3年連続で全会一致での承認が崩れました。
日本共産党の吉良よし子議員が反対討論に立ちました。
吉良氏は、公共放送の会長としてふさわしくない発言を繰り返す籾井勝人会長のもと、子会社の不祥事が相次いでいると指摘。その背景にある、非営利のNHKが営利団体の子会社を監督する矛盾についての検証が不十分だとして、「経営姿勢への視聴者・国民の不信は深刻となり、会長の辞任・罷免を求める声は一層強まっている。このような状況では予算を承認することはできない」とのべました。
また、吉良氏は、NHK予算に付された「総務大臣意見」のなかで報道番組「クローズアップ現代」を名指しして「行政指導を踏まえた再発防止」を求めたことに対し、「番組内容に対する露骨な介入」だと批判。高市早苗総務相の一連の介入発言の撤回を求めると同時に、NHKに対しても「国家権力から独立し、放送における表現、言論の自由を確保する姿勢を貫くべき」だと強く主張しました。
吉良氏は本会議に先立ち、NHK予算案を審議する総務委員会で質問し、反対討論を行いました。