2016年3月29日(火)
中国が開発融資提案
メコン流域6カ国首脳会談
【北京=小林拓也】中国南部の海南島で22〜25日に開かれた国際会議「ボアオ・アジアフォーラム」の期間中、メコン川流域6カ国(中国、タイ、ベトナム、カンボジア、ミャンマー、ラオス)の協力に関する初の首脳会議が23日に開かれました。中国メディアによると、中国の李克強首相は流域の開発のために100億ドル(約1兆1300億円)規模の融資を行うと表明しました。
首脳会議は、エネルギー、経済、農業、水資源などの分野で協力を強めるとの合意を盛り込んだ共同声明を発表しました。
李首相は首脳会議で、アジアインフラ投資銀行(AIIB)などを通じ、メコン地域のインフラ整備を積極的に支援すると表明。また、中国が国内で力を入れている脱貧困プロジェクトをメコン地域でも展開したいと提案しました。
李首相は、メコン地域の協力を通じ、「中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)との協力関係を一段階引き上げたい」と強調。東南アジアの首脳らは「メコン地域の協力は各国の発展目標に合致し、ASEAN一体化プロセスにも順応している」と応じました。