2016年3月28日(月)
サンダース氏3州で圧勝
2016米大統領選
民主指名争い 「運動に勢い」
【ワシントン=洞口昇幸】米大統領選の指名候補争いで民主党は26日、西部ワシントン、アラスカ、ハワイの3州で党員集会を開き、ヒラリー・クリントン前国務長官を追いかける自称「民主的社会主義者」のバーニー・サンダース上院議員が、3州で圧勝しました。
サンダース氏は、アラスカでは8割を超える支持を集め、ワシントンでも7割を超える支持を集めて勝利。ハワイでも開票率87・8%の段階で得票率70・6%に達しました。同氏は22日に勝利したアイダホとユタの両州の党員集会でも、約8割の支持を得ています。
サンダース氏は26日、4月5日に予備選があるウィスコンシン州のマディソンで開いた集会で演説。指名候補になるために必要な代議員の獲得数で優勢のクリントン氏を追いかける上で26日の結果は「重要な前進だ」と強調しました。
サンダース氏は、「われわれの運動に勢いがあることを否定することはどんな人物でも困難だ」と述べ、大企業・大富豪が献金で政治を支配する状況を変革しようと呼び掛け。若者や労働者など国民全体が政治に参加し、全ての人に機能する経済をつくろうと訴えました。
米CNNテレビによると27日時点で、代議員の獲得人数(各州の結果に関係なく自由に投票できる特別代議員は除く)は、クリントン氏は1238人、サンダース氏は961人。代議員の過半数は2383人です。