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2016年3月24日(木)

卑劣テロ 世界が非難

ベルギー 日本人2人重軽傷

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IS犯行声明

 【パリ=島崎桂】ベルギーの首都ブリュッセルで22日に発生した連続テロ事件で、シリアやイラクで活動する過激組織ISは同日、インターネット上に犯行声明を出しました。同事件では、23日午前10時(日本時間同日午後5時)現在31人が死亡し、日本人2人を含む250人以上が負傷しました。国連や世界各国からも非難の声があがっています。

 岸田文雄外相は負傷した日本人2人のうち、30代男性が重傷、他の1人が軽傷だったと明らかにしました。

 ベルギー検察当局は同日、ブリュッセル市内の複数のアパートを捜索し、クギなどが入った爆発装置や化学物質、ISの旗を発見したと発表しました。これまでに判明している実行犯は3人で、うち2人は犯行時に自爆したとみられます。捜査当局は、残る1人の顔写真を公開し、行方を追っています。

 国民に3日間の服喪を呼び掛けたベルギーのミシェル首相は会見で、「暴力的で卑劣な攻撃」を非難。「普段通りに職場や学校に向かっていた人々の命が極度の蛮行により奪われた」と述べました。

 ベルギー原子力検査庁は、原発がテロの標的になるとの懸念を受け、警戒強化を決定。同国南部ティアンジュ原発を管理する仏エネルギー大手エンジーは、同原発の大半の作業員を避難させたと発表しました。

 ブリュッセルの中心部では22日夜、1000人を超える市民らが花やロウソクを手に犠牲者を追悼しました。


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