2016年3月23日(水)
奨学金制度改善 党派超え
集会に与野党、教育関係者など400人
小池氏あいさつ
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給付型奨学金の導入・拡充など奨学金制度の改善と教育負担の軽減を求める院内集会が22日夜、参院議員会館で行われました。従来の枠を超え、教育関係者、学生、弁護士、労働組合関係者など400人が集まりました。日本共産党、民主党、維新の党、生活の党、社民党の野党5党の議員に加え、公明党の議員が出席しました。
主催したのは、労働者福祉中央協議会(中央労福協)と奨学金問題対策全国会議。301万人分の要請署名を政府に提出しました。
開会あいさつで、神津里季生中央労福協会長(連合会長)は、「若者が奨学金で数百万円の借金を背負って社会に出る状況は放置できない」と強調。奨学金問題対策全国会議共同代表の大内裕和中京大学教授は、「奨学金を返せないのは、雇用劣化など社会構造の問題だ。返済の重荷がさらに未婚化・少子化を生み出す」と指摘しました。
奨学金当事者が訴え、女子学生は「700万円もの借金を背負い、将来が不安です」と発言しました。
中央労福協の花井圭子事務局長、連合の新谷信幸副事務局長、日弁連の紅山綾香貧困問題対策本部事務局次長、コープさっぽろの林朋子理事、東京都高等学校教職員組合の富崎豊和氏が発言しました。
日本共産党の小池晃副委員長(参院議員)は「教育ローンではない、当たり前の奨学金制度にするため党派を超えてがんばります」とあいさつ。宮本岳志、畑野君枝、大平喜信、池内さおり、斉藤和子各衆院議員が出席しました。