2016年3月22日(火)
米大統領 キューバ訪問
88年ぶり 正常化過程加速へ
【ワシントン=島田峰隆】オバマ米大統領は20日、現職の米大統領としては88年ぶりにキューバを訪問しました。訪問にはミシェル夫人と娘2人、超党派議員や米企業幹部らが同行。人的、経済的な交流を強めて、両国の国交正常化過程を加速させたい考えです。
オバマ氏は到着直後、ツイッターで「キューバ国民と直接会い、意見を聞くことを楽しみにしている」と述べました。同氏は21日にハバナ市内でラウル・カストロ国家評議会議長と会談します。22日にはキューバ国民に向けて演説します。
オバマ氏は20日午後(日本時間21日早朝)、ハバナのホセ・マルティ国際空港に専用機で到着。キューバ側からはロドリゲス外相らが出迎えました。オバマ氏はその後、昨年再開した米大使館の職員らと面会し、ハバナ旧市街を観光しました。
またオバマ氏は同日、キューバのカトリック教会トップ、ハバナ大司教のオルテガ枢機卿と面会しました。同枢機卿は国交正常化交渉開始の発表に向けた米キューバ間の秘密交渉を支援しました。
米政府は2014年12月、親米独裁政権を倒したキューバを敵視し孤立させる政策の誤りを認め、国交正常化交渉を始めると発表。2015年7月に国交を回復しました。