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2016年3月17日(木)

2016米大統領選

民主 クリントン氏4州勝利

共和 トランプ氏首位を維持

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 【クリーブランド(米中西部オハイオ州)=島田峰隆、ワシントン=洞口昇幸】11月の米大統領選挙の指名候補争いで15日、民主、共和両党は南部フロリダ州など5州と北マリアナ諸島(共和のみ)で予備選挙・党員集会を実施しました。民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官が4州で勝利。共和党では、得票1位になれば代議員を総取りできる2州での勝利をドナルド・トランプ氏とジョン・ケーシック・オハイオ州知事で分け合いました。


“選挙続ける” サンダース氏

 クリントン氏は南部のフロリダ、ノースカロライナ、中西部のオハイオ、イリノイの4州を制しました。代議員数の多いフロリダ、オハイオで勝利したことで指名獲得へ前進しました。「民主的社会主義者」を名乗るバーニー・サンダース上院議員はイリノイ、中西部ミズーリ両州でクリントン氏を猛追しました。

 クリントン氏は同日夜、フロリダ州ウエストパームビーチで勝利宣言し、オバマ政権の政策を引き継いで「中間層支援を強める」と発言。インフラ整備や製造業などの分野で「質の良い雇用を増やす」とし、「中国、ウォール街(金融業界)、異常に高い報酬を受け取る企業役員に労働者を利用させないようにする」と語りました。

 サンダース氏は同日、来週に予備選を控えたアリゾナ州フェニックスで演説しました。ウォール街の経営者と労働者の格差拡大を告発し、「現状を受け入れる必要はない。もっと良くできるはずだ」と強調。指名獲得争いを続ける姿勢を示しました。

 同氏は、企業の海外移転による雇用減に苦しむ中西部の州で北米自由貿易協定(NAFTA)や環太平洋連携協定(TPP)を批判。クリントン氏がウォール街から献金を受けていることも非難しました。

 米メディアによると、クリントン氏は黒人やヒスパニック(中南米系)から幅広く支持を獲得。サンダース氏は30歳以下の若者から強く支持されました。

ルビオ氏は撤退表明

 トランプ氏は、勝者が代議員を総取りできるフロリダのほか、イリノイ、ノースカロライナ、サイパン島を含む米自治領北マリアナ諸島で勝利。ケーシック氏は地元のオハイオで勝利しました。同州も代議員総取りです。

 マルコ・ルビオ上院議員は、地元フロリダの大勢判明後に、選挙戦からの撤退を表明しました。

 5州での出口調査では、共和党の予備選に参加した有権者の49%が、大統領候補に既存政治勢力外の人物を求め、40%が米政府に怒りを感じ、67%がイスラム教徒の一時的な入国禁止に賛成でした。こうした人たちの多くがトランプ氏を支持しています。

 首位を維持するトランプ氏ですが、集会会場での反トランプ派と熱狂的支持者の衝突が相次ぐなど、移民やイスラム教徒への差別・排外的な言動を行う同氏に対する反感の高まりもみられます。


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