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2016年3月10日(木)

2016 米大統領選

民主 代議員多数のミシガン州

サンダース氏逆転勝利

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 【ワシントン=洞口昇幸】米大統領選の指名候補争いで8日、民主党は2州、共和党は4州で予備選・党員集会を実施しました。民主党は、同指名候補の獲得に必要な代議員を多数抱える中西部ミシガン州で、自称「民主的社会主義者」のバーニー・サンダース上院議員が、大逆転勝利しました。

 共和党は、時差で結果判明が遅いハワイを除いて、同党内の指名候補争いで現在首位の“不動産王”のドナルド・トランプ氏がミシガン、南部ミシシッピの2州を制し、西部アイダホ州は、テッド・クルーズ上院議員が勝ちました。

 民主党は、ミシシッピ州でヒラリー・クリントン前国務長官が圧勝。ミシガン州は、事前の各世論調査ではクリントン氏が平均21ポイントの差で優勢でしたが、開票率94%の時点でサンダース氏の得票率が50%となり、約2ポイント差で勝利が確実となりました。

 ミシガン州は、デトロイトをはじめとして多くの自治体が米自動車産業の衰退や製造業の雇用の海外流出などの影響で、財政破たんをきたしています。出口調査によると有権者の最も関心の高い問題は経済・雇用で、約6割が他国との貿易協定で「米国内の仕事が奪われた」と回答しました。

 6日にテレビ放映された討論会でサンダース氏は、環太平洋連携協定(TPP)に反対する姿勢をクリントン氏より明確に示し、複数の米メディアのインターネット上での世論調査によると、約9割が「討論会はサンダース氏の勝利だった」と答えていました。


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