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2016年3月1日(火)

対北朝鮮 制裁を「全面的履行」

中韓6カ国協議代表者

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 北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の中国首席代表、武大偉・朝鮮半島問題特別代表は2月28日、ソウルを訪問し、韓国の首席代表を務める黄浚局(ファン・ジュングク)外務省平和交渉本部長と会談しました。韓国メディアによると、両氏は、国連の安全保障理事会で近く採択されるとみられる北朝鮮の核実験と長距離弾道ミサイル発射を受けた制裁決議について、「全面的に履行されるべきだ」との認識で一致しました。(栗原千鶴)


 武氏は会談後、記者団に対し、「両国は、安保理での新しい決議が採択されることを支持する」と表明。黄氏によると、武氏は会談で、制裁決議を「全面的に履行する」と表明したと語りました。黄氏は、制裁決議を「前例を見ない、強力な対北朝鮮制裁決議だ」とし、「決議案の作成過程で中国が見せた建設的役割を高く評価する」と述べました。

 米国が安保理に25日、提出した決議案は、北朝鮮の核兵器やミサイル開発につながる可能性のある活動を制裁の対象としています。北朝鮮産鉱物の取引の禁止や、北朝鮮を出入りする全貨物の検査の義務化などが盛り込まれており、同案には中国も合意しています。

 黄氏は、決議の履行により「北朝鮮に対し、国際社会で核開発では出口がないということを認識させなければならないということで両国が意見の一致をみた」と伝えました。

 両氏はまた、決議採択後の対応についても協議しました。武氏は「互いに関心を持っている問題について虚心坦懐(たんかい)に意見交換をした。両国は、関係国が共同で努力し、朝鮮半島の平和と安定の状況を守ることで合意した」と強調。黄氏は「決議後の展開についても、さまざまな意見交換をし、今後も引き続き議論していくことにした」と述べました。

 これまでも中国は、6カ国協議再開に向け、非核化と朝鮮戦争休戦協定の平和協定への転換を並行して議論すべきだと主張してきました。韓国側は、非核化が最優先で議論されるべきだという従来の立場を主張したものとみられます。

 武氏が韓国を訪問するのは約4年10カ月ぶり。


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