2016年2月19日(金)
米大統領 キューバ訪問へ
米メディア報道
【ワシントン=島田峰隆】米メディアは17日、米高官の話として、オバマ大統領が3月にキューバを訪問する予定だと伝えました。両国は昨年7月、54年ぶりに国交を回復しました。在任中の米大統領のキューバ訪問は、1928年のクーリッジ大統領以来88年ぶりになります。
ホワイトハウスが18日に正式に発表するといいます。キューバ訪問は中南米諸国歴訪の一環になる見通しです。米メディアは、オバマ氏のキューバ訪問が実現すれば、国交正常化に向けた「歴史的な進展」になると指摘しています。
オバマ氏は昨年12月の米メディアとのインタビューで、2016年中にキューバ訪問を実現したいと表明していました。ただ人権状況の改善や反体制派との会見が可能になることなどの条件を付けていました。キューバ側はこれに対し、訪問は歓迎するものの、内政には干渉しないよう求めました。
米政府は1961年、キューバ革命政権を敵視して一方的に国交を断絶しました。オバマ大統領は2014年12月、キューバを孤立させる政策の破綻を認め、国交正常化交渉を始めると表明。昨年7月に国交を回復し、両国の首都で相互の大使館が再開しました。