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2016年1月21日(木)

賃上げ月5.9万円可能

労働総研提言 過去1年分の内部留保で

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(写真)会見する小越代表理事(中央)、木地研究員(左)ら=20日、東京都内

 全労連と共同して調査・研究活動をしている労働運動総合研究所(労働総研)は20日、2016年春闘提言を発表し、企業が過去1年間に増加させた内部留保34兆8000億円(資本金1000万円未満をのぞく全企業規模)を賃上げにまわせば、月5万9584円の賃上げは可能としました。

 企業が抱える2014年度の内部留保は、全企業規模で543兆1000億円。うち資本金10億円以上の大企業は299兆5000億円です。

 また安倍政権の発足前である2012年の賃金水準に回復させるには、賃上げ月額1万9224円(6・13%)が必要だとしました。これは12年から15年まで3年間の物価上昇分1万1672円(3・72%)、社会保障制度の改悪などによる新たな負担増分2878円(0・92%)、2016年度の物価上昇見通し分4391円(1・4%)などを積算したものです。

 東京都内で小越洋之助代表理事、木地孝之研究員らが会見。木地氏は、この3年間で現金給与総額がマイナス0・1%、実質賃金指数はマイナス4・8%になっていると指摘。「まずは安倍政権発足前の賃金水準に回復する必要がある。企業がこの1年で蓄積した内部留保を活用するだけで十分可能だ」と語りました。


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