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2015年12月22日(火)

スペイン 「反緊縮」躍進

総選挙 与党が過半数割れ

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 【パリ=島崎桂】20日投開票されたスペイン総選挙(下院350議席、上院208議席)は、緊縮政策を進めてきた与党・国民党が大幅に議席を減らし、過半数議席を失いました。反緊縮を掲げた政党の得票は合計で6割を超え、ラホイ政権による過去4年間の過酷な緊縮政策に国民の厳しい審判が下りました。「反緊縮」の市民運動から生まれた新党ポデモス(「私たちはできる」の意)は、初の国政選挙で第3党へと躍進しました。

 同国中央選挙管理委員会の発表によると、国民党は下院で123議席(得票率約29%)を獲得し、第1党を維持。以下、社会労働党(PSOE)90議席(同約22%)、ポデモス69議席(同21%)、汚職一掃を掲げる新党シウダダノス40議席(同14%)と続き、スペイン共産党中心の左翼会派・統一左翼は2議席(同4%)でした。

 ポデモスのイグレシアス党首は「スペインは変化に票を投じた」として結果を歓迎。PSOEのサンチェス党首も「国民は左派に投票し、変化を求めた」と強調しました。

 今回の選挙では、国民党とPSOEによる二大政党への不満も示されました。両党は2011年の前回総選挙での得票は合わせて約76%でしたが、今回は約51%。退潮傾向にあるPSOEは、前回に続き史上最低の得票率を更新しました。

 スペインのムンド紙は、「(両党は)議席、得票率ともに大打撃を受けた」と報道。隣国フランスのメディアも「二大政党制の終わり」(仏公共放送フランス2)を指摘しています。


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