2015年12月19日(土)
補正予算案 軍事費、1966億円計上
安倍内閣は18日、2015年度補正予算案に米軍再編関係経費403億円や兵器購入費を含む計1966億円の軍事費の計上を決定しました(金額はいずれも歳出ベース)。15年度の当初予算分だけで、米軍再編関係経費や思いやり予算などで構成される在日米軍関係経費は過去最高の7278億円に達しているものの、さらに上積みして税金を米軍基地強化に充てる奉仕ぶりです。
12年末の安倍政権発足以来、補正予算での兵器購入が常態化しており、米軍再編関係経費の計上も14年度に続いて2年連続となります。
15年度は「災害対処能力の向上」を口実に▽NBC偵察車1両▽軽装甲機動車38両▽96式装輪装甲車8両―などを購入。米軍再編関係経費では▽空母艦載機の移駐に伴う岩国基地(山口県)の強化▽海軍駐機場の移転に伴う嘉手納基地(沖縄県)の強化―などを進めます。
15年度当初予算分で軍事費は4兆9801億円でしたが、今回の補正予算を足せば5兆円超えは確実。当初予算に盛り込むべき兵器購入費や基地強化費などを補正予算に分けて計上することで、安倍内閣は軍事費の膨張を実態より小さくみせています。