2015年12月15日(火)
サウジ 初の女性議員
地方選 19人が当選
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【カイロ=小玉純一】サウジアラビア史上初めて女性が参加して12日に投票された地方評議会(地方議会に相当)選挙で、19人の女性候補が当選しました。地元紙が14日未明、伝えました。自動車運転禁止など女性の権利が制約されているサウジアラビアで、女性の政治参加にとって歴史的一歩です。
地元紙によると、紅海に面するジッダの活動家の1人は「正直いって、だれも当選しないと思っていた」と喜びを語りました。当選者の1人カドラ・アルムバラクさんは「女性の声、要望を評議会に伝える」と決意を語っています。
争われた議席数の総計は2106で、6917人が立候補。そのうち女性は979人でした。
現地からの報道が伝えた選挙管理委員会の担当者の話によると、女性は有権者登録を行った約13万人のうち、約82%の10万6000人が投票しました。それに対し男性は、登録した約135万人のうち、約44%の約60万人にとどまりました。全体の投票率は47%でした。
地方評議会のメンバーは3分の2が選挙で決まり、残りは政府が任命します。評議会に条例をつくる権限はなく、街づくりなどで行政に助言します。