2015年12月10日(木)
米哨戒機シンガポールに配備
防衛協力協定に調印
【ハノイ=松本眞志】米・シンガポール両政府は7日、首都ワシントンの米国防総省で改定された防衛協力協定に調印し、米軍哨戒機をシンガポールに巡回配備することで合意しました。機種はP8哨戒機(通称ポセイドン)で、12月7日〜14日に初配備されます。
カーター米国防長官とシンガポールのウン・エンヘン国防相は同日の共同声明で、哨戒機配備について「2国間および多国間演習を通じて域内国軍との相互運用性の向上を図る」とし、「人道支援・災害救難作戦や海洋安全保障の取り組みへの支援を行う」と説明しています。
米側高官によると同機の配備は今後も増える見通し。米国は沖縄やフィリピンに常時配備しているP8哨戒機を運航させ、マレーシアからも調査飛行を行っています。
米国は、中国による南シナ海域内での人工島の造成や軍事化を批判し、人工島周辺海域での航行や飛行の自由を主張。人工島周辺に米艦船を送り込む作戦を定期的に実施していくとしています。
共同声明ではまた、カーター氏が、過激組織ISに対する米主導の作戦へのシンガポールの貢献に感謝を表明しました。