2015年12月3日(木)
内部留保 300兆円突破
財務省統計 安倍政権で38兆円増
土地や工場は減
大企業の内部留保が初めて300兆円を突破したことがわかりました。財務省が1日発表した7〜9月期の法人企業統計によると、資本金10億円以上の大企業がため込んだ内部留保は301・6兆円でした。安倍政権が発足する直前、2012年7〜9月期の263・2兆円から38・4兆円もの増加です。
内部留保は「世界で一番企業が活動しやすい国」をめざす安倍晋三政権下で急増しています。
内部留保が急増する一方、大企業が保有する土地や工場など有形固定資産は減少しました。同じ3年間に有形固定資産は135・8兆円から130・6兆円へと5・2兆円もの減少です。同じ期間に現金・預金と取り崩し可能な有価証券(流動資産分)を合わせた手元資金は5・8兆円も増えました。
内部留保 企業があげた利益から配当や税金を払った後、ため込んだ部分。利益の残りである利益剰余金、企業の資本取引から生じた資本剰余金、引当金から成ります。
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