2015年12月1日(火)
インド共産党が国際理論会議
日本共産党の政策・理論に関心 森原氏出席
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日本共産党の森原公敏常任幹部会委員・国際委員会副責任者は11月28、29の両日、インド・ニューデリーで開催されたアジア諸国の共産党・労働者党による国際理論会議に出席し、討論しました。同会議は、グローバル化のもとで大資本の横暴にどう対抗するかを中心テーマに、今年創立90周年のインド共産党(CPI)が主催したものです。
森原氏の発言に続いて、各国の参加者6人から日本共産党の政策と理論的立場について質問が寄せられ、日本の動向と日本共産党への関心の強さが示されました。
森原氏は、戦争法廃止の「国民連合政府」の提唱など日本の政治状況と日本共産党の果たしている役割、米国のアジア戦略と沖縄問題、資本主義の枠内での民主的改革とそのための多数派形成の展望など、党綱領の立場を当面している問題に即して発言。「社会の進歩は、主権者である国民の多数の意思に基づいて、一歩一歩、段階的に発展するという立場に立っている」と結びました。
森原氏の発言を受け、インドやバングラデシュなどの政党代表の6人が、それぞれの直面している課題の克服を目指す立場から日本共産党の政策について質問。「原子力問題はインドでも重要だが、福島での事故後の日本での運動はどうか」「日本共産党は先進国日本で第2野党だが、他のアジアの途上国で左翼はあまり前進していない。連帯の展望は」「マルクスの理論の新しい理解やレーニンへの批判的研究について聞いているが、どういうことか」などの質問に対し、森原氏は短時間ながらも、それぞれ丁寧に対応しました。
同会議には、日本、中国、ベトナム、北朝鮮、バングラデシュ、ネパール、スリランカの7カ国から8外国政党の代表が参加。インドからはCPI、インド共産党(マルクス主義=CPIM=)をはじめ、左翼諸党が出席しました。CPIのレディ書記長があいさつし、CPIMのイエチュリ書記長が連帯のあいさつを行いました。
出席者が各国代表の発言に質問する形式の会議で、休憩時間を含め、意見交換は活発となりました。アジアの資本主義国の共産党からは、それぞれの多数派形成の政策・路線の探求をめぐる発言が相次ぐ一方、ベトナム共産党の代表は社会主義志向の市場経済についてのとりくみの経験について発言。中国共産党の代表は同国の外交・経済政策を説明しましたが、米中関係や近隣諸国との関係など、ここでも質問が集中し、活発な議論となりました。