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2015年12月1日(火)

COP21締約国会議が開幕

各国市民「人間の鎖」 パリ

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(写真)11月29日、「声なき声を世界に届けよう」と書かれた横断幕を手にパリの「人間の鎖」に参加する市民ら(島崎桂撮影)

 【パリ=島崎桂】パリで11月30日、国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)が開幕しました。196カ国・地域が参加し、地球温暖化防止策での合意を目指します。

 会議は、産業革命以降の世界の平均気温上昇を2度未満に抑えることが目的です。科学者の予測では、現在のペースで気温上昇が続けば、今世紀末には平均気温が4度上昇し、海面上昇による陸地の水没や、干ばつ・洪水などの大規模災害、農作物の不作が頻発すると考えられています。

 開幕前日の29日には、世界中から訪れた市民らがパリで「人間の鎖」をつくり、各国政府に対策強化を求めました。正午から1時間にわたって行われた人間の鎖には、世界中から訪れた約1万人(主催者発表)の市民が参加。「地球を守ろう」「声なき声を届けよう」などの横断幕やプラカードを手にパリ中心部の歩道を埋め、音楽隊や自転車隊が参加者を激励しました。

 ケニアから訪れたザニッツさん(32)は「世界中の人々が各地で確認され始めている気候変動の影響を持ち寄っている。各国首脳は市民の声に耳を傾け、効果的な解決策を導き出してほしい」と語りました。

 「原発にノン」と書かれたプラカードを手に参加したジャン・クロードさん(66)は「気候変動も原発事故も、人類の生存を脅かすという点で一緒であり、原発は気候変動の解決策になり得ない。地球の可能性を引き出す再生可能エネルギーの拡充こそ真の解決策だ」と語気を強めました。


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