2015年10月23日(金)
オカヤドカリ類の捕獲・移動 沖縄県に不同意求める
辺野古新基地工事の一環
自然保護協会など要望書
日本自然保護協会とヘリ基地反対協議会ダイビングチーム「レインボー」、沖縄・生物多様性市民ネットワークは21日、沖縄防衛局が同県名護市辺野古の米軍新基地建設に向けた工事の一環として、国指定天然記念物オカヤドカリ類の捕獲・移動の同意を求める文書を県教育委員会宛てに提出したことについて、諸見里明県教育長らに対し同意しないよう求める要望書を送付しました。
要望書は、翁長雄志知事の埋め立て承認取り消しにより、新基地建設にかかわる一切の作業は法的根拠を失ったとし、防衛局のオカヤドカリ類の捕獲・移動の申請に対して県が同意することはできないと指摘しました。
また、防衛局が設置した環境監視等委員会の委員が新基地工事受注企業から寄付金を受けていたことについて「同委員会が独立性、中立性、公平性をもって科学的な判断を行うことが難しい状態」と批判。その上で、生物の移動・移植・造成の技術が確立していない中、同委員会の判断の下ですでに進んでいる生物の移動・移植があるとして懸念を示し、「県が行うべきことは、捕獲・移動への同意ではなく、これまで防衛局によって行われてきた生物の移動・移植の影響を把握していくことだ」と強調しています。