2015年10月18日(日)
6カ国協議再開めざす
米韓首脳声明 中国など協力強化
【ワシントン=島田峰隆】オバマ米大統領は16日、訪米中の韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領とホワイトハウスで会談しました。両首脳は、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の早期再開を目指し、中国などと協力を強めるとした共同声明を発表しました。
共同声明は、北朝鮮による核兵器やミサイルの開発は国連安保理決議や2005年の6カ国協議の共同声明に違反していると指摘。北朝鮮が弾道ミサイルの発射や核実験などの挑発行為をした場合は、国連安保理の追加制裁などが科されると警告しました。
一方で「米韓両国は北朝鮮に敵対政策を取らず、非核化の達成へ北朝鮮と対話する用意がある」としました。
北朝鮮が「すべての非核化の対話提案を拒否してきた」と批判しながらも、「信頼できて意味のある対話に、北朝鮮を可能な限り早く復帰させるために、中国その他の当事国と協力を強化していく」と強調しました。
会談後の共同記者会見でオバマ氏は、「米韓同盟は朝鮮半島だけでなく、周辺地域においても平和と安全保障の根幹だ」「米韓同盟はますます地球規模になっている」と語りました。また朴氏が提唱する「北東アジア平和協力構想」を「歓迎する」と述べました。
朴氏は「両国の同盟は安全保障や経済を超えて包括的な地球規模の同盟に発展しつつある」と応じました。北朝鮮をめぐり米韓両国が、中国、ロシア、日本を含む国際社会と協力し、核問題解決の外交的努力を強めることを確認したと強調。また北朝鮮が非核化の意思を示すなら協力的措置を取ることを確認したと語りました。