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2015年10月16日(金)

アジア政党国際会議「一帯一路」会合

緒方副委員長が発言

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(写真)15日、北京で開かれているアジア政党国際会議で発言する日本共産党の緒方靖夫副委員長(中央)(小林拓也撮影)

 【北京=小林拓也】アジア政党国際会議(ICAPP)の「一帯一路」(シルクロード経済圏)に関する特別会合が、14日から3日間の会期で、北京で開かれています。

 会合には、30カ国以上から60以上の政党の代表が参加。14日の開幕式では、中国共産党の劉雲山・政治局常務委員があいさつし、「中国共産党はシルクロード沿線国家の政党との協力を強め、一帯一路構想を積極的に進めていきたい」と呼び掛けました。

 15日の会議では、日本共産党の緒方靖夫副委員長が「一帯一路構想と地域協力」と題して発言。緒方氏は、陸上・海上にわたる国境を超えた巨大な地域の共同開発である同構想に関し、「国の大小、発展段階を考慮した新しい型の協力関係により、相互利益・相互信頼を強化し、平和的・発展的に進むことを願っている」と述べました。

 購買力平価(PPP)を基準にした国内総生産(GDP)で、2014年に中国が米国を追い抜き、南北関係(先進国と新興国)や東西関係(アジアと欧米)の逆転という世界経済の構造変化のもとで同構想が提起されていると指摘しました。

 そのうえで緒方氏は、同構想の対象に、領土紛争が存在し、関係国のシーレーン(海上交通路)も含まれるとし、「紛争や問題を複雑化しない配慮が望まれる」と表明。「まず相手の立場に立って考える」という精神で、対等・平等が合意されているとしても、「中小国の立場や感情を考慮して行動することが肝要だ」と求めました。

 さらに、21世紀に大きな国となる中国は、帝国主義国間の覇権争いの結果として現れた20世紀型の大国とは異なるはずだと指摘。その特徴として、(1)G193といわれるように、中小国も国際政治のプレーヤーの時代だ(2)アジア・アフリカ諸国の主要国として、「バンドン10原則」に代表されるように、民族自決・主権の擁護など現代国際政治の原則形成に率先して関与してきた(3)従来の帝国主義国ではなく、社会主義を標榜(ひょうぼう)している―の3点を挙げ、「中国が世界の信頼と尊敬を得る形で、同構想が展開されることを望む」と表明しました。

 会合には日本から、民主党、公明党、社民党も参加しています。


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