2015年9月26日(土)
難民問題解決を訴え
ローマ法王 米議会で初演説
武器拡散を批判
【ワシントン=洞口昇幸】訪米中のフランシスコ・ローマ法王は24日、米議会上下両院合同会議で法王として初めて演説しました。原理主義・過激主義を背景とした暴力・紛争や難民問題の解決に向けた取り組みの強化を訴え。武器の拡散や軍拡競争について批判しました。
法王は「あらゆる種類の原理主義を警戒しなければならない」と述べ、信教や個人の自由を守りながら「経済システムやイデオロギー、宗教の名の下に行われる暴力行為とたたかうこと」を呼び掛けました。
中東などから欧州に難民が押し寄せている事態について、「第2次世界大戦以来みられなかった規模の難民危機に直面している」と指摘。難民の抱える困難を解決するよう訴えました。
また、「対話と平和に尽力すること」が、世界各地の武力紛争を縮小し、終わらせると強調。軍拡競争を止めることが「私たちの責務だ」と述べました。