2015年9月23日(水)
難民危機解決へ貢献を 国連議長
【ワシントン=島田峰隆】第70回国連総会のリュッケトフト議長は21日、中東やアフリカから欧州諸国に難民や移民が押し寄せている問題をめぐり、「すべての国が危機の解決に貢献しなければならない。国際社会は紛争や暴力から逃れる人々の保護に無条件に義務を負っている」と語りました。ニューヨークの国連本部での記者会見で述べました。
同議長は「お金を持っている裕福な国がより多くの難民を受け入れるか、支援のための資金を提供するかすべきだ。望ましくは両方だ。どちらも拒否するのは選択肢にならない」と強調しました。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、今年はすでに約3000人が地中海を渡ろうとして亡くなったり行方不明になったりしています。
米メディアによると、グテレス国連難民高等弁務官はこのほど「援助を必要とする難民の増加に資金が追い付かない。2015年のUNHCRの収入は前年比で約1割減になる見込みだ」と語り、国連加盟国に資金提供を求めました。