2015年9月16日(水)
戦争法案 強行させない
怒りの渦 連日
国会前 「総がかり」とシールズ
参院安保法制特別委員会で中央公聴会が開かれた15日、「総がかり行動実行委員会」の呼びかけで、国会周辺は北海道から沖縄まで大勢の人たちが詰めかけ、戦争法案の廃案を迫る座り込みや集会が終日行われました。SEALDs(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)の奥田愛基(あき)さんが陳述したことが紹介され、「しっかり連帯してがんばろう」の訴えに大きな拍手が。午後7時半すぎには、シールズが行動を引き継ぎ、「強行採決絶対反対」「今すぐ廃案」と声をあげました。
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昼から続いた「総がかり行動実行委員会」の行動は、時間を追うごとに人波がふくらみ、1万人以上(主催者発表)に。「たたかいを全国に広げて絶対に廃案にする」とのスピーチが続きました。元陸上自衛隊員の末延隆成さんは「仲間の隊員を殺されたくない。国民を危険な目にあわせたくない。安倍政権のやっていることは、国民に対する背信行為です。力をあわせて、こんなばかな法案を阻止しよう」と訴えました。
地元に戻って宣伝するという女性(62)=東京都東久留米市=は「公聴会は国民の意見を聞いてさらに議論を深めるためのものです。強行採決なんて汚いやり方は許さない。絶対に廃案しかない」と語ります。9カ月の娘と国会前に来るのは3回目というのは同武蔵野市の女性(38)です。「平和な暮らしを次の世代に引き継ぐ責任が私たちにはある」
日本共産党の穀田恵二国対委員長をはじめ、民主党、社民党の国会議員があいさつしました。
「総がかり行動実行委員会」の行動に続いて、SEALDsが国会正門前で抗議行動を実施しました。安倍政権が週内にも強行採決をねらう姿勢を崩さないもとで、深夜バスなどに乗り、全国各地から学生が駆けつけました。
中央公聴会で陳述した奥田さん=大学4年生=が冒頭、マイクを握り「戦争法案にはぜんぜん納得してない。採決できるような状況じゃない。廃案しかない」と訴えました。
「何かしなければ」と、大阪府吹田市から参加した大学4年の男性(21)。「どんなことがあっても、おかしいことには声をあげ続ける一人でありたい」と話します。
島根県浜田市から来た男性(21)は大学3年生。「地元での大きな集会に参加し、『今声をあげなければ』と思い東京に来ました」
仙台市に住む男性(30)は「被災地へのしっかりとした対応をせず、戦争法案を推し進めようとする。絶対に止めたい」と話しました。
SEALDsは、金曜日まで毎日、国会前抗議を予定しています。