2015年9月13日(日)
歴史向き合い平和の道を
戦後70年 日中関係未来開く
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日中の民間交流を進めてきた団体や個人の有志による「戦後70年・日中関係の未来をひらくつどい」が東京・明治大学で開かれました。
12日はパネルディスカッションがおこなわれ、パネリストの松村高夫慶応大学名誉教授(歴史学)は、細菌兵器を開発し少なくとも3000人の中国人を人体実験で殺した日本軍731部隊について、いまだに事実を認めない日本政府を批判。元外交官の浅井基文氏は、日本人の間に広がる中国脅威論を克服しなければいけないと訴えました。
ドイツ法が専門の広渡清吾前日本学術会議会長は、安倍晋三首相の戦後70年談話のあいまいさを批判。「ドイツはナチズムの誤りを近代にまでさかのぼり反省している。日本も近代の歴史に向きあい、憲法9条のもとで平和の道をいくべきだ」とのべました。
作家の浅田次郎氏は清王朝の歴史について講演し、「いま日本と中国の近代史を見直すいい機会だ」とのべました。歴史教科書問題での討論や映画上映も行われました。日本共産党の穀田恵二衆院議員らが来賓のあいさつをしました。
前日の11日には、『悪魔の飽食』で731部隊を描いた作家の森村誠一氏と同作を合唱組曲にした作曲家の池辺晋一郎氏が対談。合唱も披露されました。つどいは13日まで開かれます。