2015年9月11日(金)
立法事実の総崩れ指摘
BSフジで小池副委員長 戦争法案審議で露呈
日本共産党の小池晃副委員長は8日夜放送のBSフジ番組「プライムニュース」に出演し、戦争法案やアベノミクス(安倍政権の経済政策)などについて自民、民主の各代表者と討論しました。
小池氏は、安倍晋三首相が集団的自衛権行使の事例で何度も繰り返した邦人輸送中の米艦防護について、国会審議のなかで中谷元・防衛相が「邦人が米艦に乗っているかどうかは絶対的条件ではない」と答弁するなど、戦争法案の立法事実が次々と崩れていることを指摘しました。
これに対し、自民党の山本一太参院議員は「安倍首相は、たまたま日本人が乗っていた場合でさえ守れないと言っただけだ」などと強弁し、国会の事前承認などが「大きな歯止めだ」と主張しました。小池氏は「戦後、一貫して集団的自衛権は行使できないと言ってきた政府答弁をひっくり返した政権が『安心してくれ』と言っても、安心できるはずがない」「憲法の歯止めを外せば、将来いくらでも拡大解釈できる」と強調し、戦争法案はきっぱり廃案にすべきだと迫りました。
アベノミクスについて、山本氏は「企業の営業利益は史上最高レベルだ」と誇ってみせました。小池氏は、大企業がため込む内部留保が299兆円に達する一方、労働者の実質賃金は下がっていると指摘。「低賃金が広がる最大の理由は非正規雇用だ。派遣法の大改悪は派遣労働を使いやすくし、格差が拡大する」と、与党が強行した派遣法改悪案の重大問題を告発しました。
野党再編がテーマになり、小池氏は「離合集散ではなく、戦争法案の廃案に向けたたたかいを通じて、新しい日本の政治を築いていきたい。国民が主人公であり、その声に応えるため力を合わせることを真剣に考えるべきだ」と語りました。