2015年9月8日(火)
岩手県議選 共産党3議席へ躍進
奥州区トップ当選 戦争法案に痛打
国会で戦争法案の審議がヤマ場を迎えるなか、全国注目の岩手県議選が6日、投・開票されました。日本共産党は盛岡区(定数10)で斉藤信(64)、一関区(同5)で高田一郎(56)の両氏=ともに現=が議席を守り、奥州区(同5)で千田美津子氏(61)=新=がトップ当選。現有2議席から、初の3議席へ躍進しました。
3氏の合計得票数は前回比5521票増の3万2194票で、過去最高を記録。3候補とも得票率を伸ばしました。一方、自民党は前回比で約1万6千票減、公明党は1067票減らしました。
県議選で戦争法案への態度が大争点に浮上したもとで、廃案を正面から訴えた共産党の躍進は、採決強行を狙う安倍政権への痛打となりました。
有権者からは「法案が通れば、自衛官の息子が戦地に送られる。不安で眠れない。何としても勝って」(街頭演説を聞いた女性)など期待が寄せられました。
また共産党は、3人の県議団の確立で、大震災津波からの復興をさらに進め、中学校卒業までの医療費無料化など、県民の暮らしと福祉を守ると主張しました。
前回涙をのんだ奥州区は前回比で1・8倍に伸ばし、1万767票(得票率15・67%)を獲得。悲願の初議席を勝ち取りました。