2015年8月2日(日)
戦争法案反対 列島包む
1500人県庁前あふれる
那覇
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那覇市の県庁前で7月31日夕、「憲法は戦争しないと決めた。戦争法案は廃案へ!県民集会」(主催・止めよう戦争法案!守ろう9条!実行委員会)が開かれ、会場の道向かいまであふれる1500人が結集しました。憲法学者、弁護士、国会議員、子育て世代の母親らが次々とマイクを握り、「未来をつくるのは私たち」「安倍総理さようなら」などと廃案を訴えました。
3人の子どもと壇上に上がった保育士の女性(36)=読谷村=は「私が守りたいのは大切な人の命。無関心は無責任と同じ。政治の代償は子どもに降りかかる。親の背中を子どもにしっかりと見せてカッコいいおとなになりましょう」と涙ながらに訴え、共感の拍手に包まれました。
県選出の赤嶺政賢(日本共産党)、照屋寛徳(社民)、玉城デニー(生活)、仲里利信(無所属)の各衆院議員、糸数慶子参院議員(無所属)がそろって参加。赤嶺氏が代表し、「立憲主義を破壊する独裁者を絶対許さず、必ず廃案に追い込もう」と力強く呼びかけました。
初めて集会に参加した高校3年の女性(17)=那覇市=は、「辺野古新基地も戦争法案も私たちの世代に関わってくるもの。沖縄と全国の人々がいっしょに声を上げれば必ず止められる」と話していました。
超党派集会に1600人
相模原
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神奈川県相模原市で7月31日夜、戦争法案ストップを訴える大集会が開かれ、参加者1600人は「全力を尽くして戦争法案を廃案にし、憲法9条をしっかりと子や孫にバトンタッチする」とのアピールを採択しました。
民主党顧問・元財務相の藤井裕久氏は、B29墜落現場で手足がちぎれた米兵を見たと語り「(戦争には)戦勝国も敗戦国もない」と訴え、「戦争を美化するナショナリズムは許せない」と安倍晋三首相を批判しました。
座間恵一実行委員長(相模労連議長)が主催者あいさつし、政党では、日本共産党、民主党、社民党の各党があいさつ。共産党の畑野君枝衆院議員は「みなさんの力で安倍政権を包囲し廃案を勝ち取ろう」と呼びかけ、民主党の本村賢太郎衆院議員は「団結して安倍政権の暴走を止める」と表明しました。
集会は、集団的自衛権行使容認の閣議決定後に結成した「『戦争いやだ、9条まもれ!』相模原連絡会」が、今回は「共同を広げよう」と、枠組みを超えた政党・会派、労組、宗教団体などに賛同・参加を呼びかけ、賛同は55団体と26人に。市民からは「超党派なら知人を誘いやすい」と歓迎されました。
一家5人で座間市から参加した女性(50)は「できるところから行動し、無関心な人にも法案反対の波を広げたい」と話しました。