2015年7月29日(水)
法治のあり方 軽視
首相補佐官暴言 憲法研究者らも批判
礒崎陽輔首相補佐官が戦争法案について「法的安定性は関係ない」と発言したことについて28日、記者会見で同法案抗議声明を発表した憲法研究者が「単なる立憲主義の否定にとどまらず、法に基づいた統治のあり方を軽視する姿勢が表れている」(永山茂樹東海大教授)と批判しました。
小沢隆一東京慈恵会医科大学教授は、「礒崎氏や内閣法制局は、法的安定性が保たれているという立場で(集団的自衛権行使容認の)7・1閣議決定を策定してきた。これは、政府が従来の政府見解(集団的自衛権行使否定)と百八十度違うことを言ったものだが、法的安定性を保っているということでかろうじて成り立ってきた。(法的安定性は関係ないという礒崎発言は)この閣議決定や、法案そのものを壊す発言だ」と指摘しました。