2015年7月4日(土)
憲法学者ら国会前へ
戦争法案反対訴え
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戦争法案に反対する憲法学者のリレートークが3日、国会前で行われました。メッセージの代読を含め、20氏を超える憲法学者や弁護士らが次々と意見を表明しました。
リレートークは、石埼学・龍谷大学教授、永山茂樹・東海大学教授、西原博史・早稲田大学教授の3氏が呼びかけて実現したもの。日弁連・憲法問題対策本部本部長代行の山岸良太弁護士や、「明日の自由を守る若手弁護士の会」の武井由起子弁護士も駆けつけてマイクを握りました。
石埼教授は、フェイスブックから「何かできないか」とインターネットで呼びかけ実現した経緯を紹介。「ここまではっきりと憲法違反の法律案を強行採決しようとするのか。あとで裁判で争えばいいという問題ではない、立法行為自体が明白に違憲だ」と訴え、安倍内閣への怒りをあらわにしました。
国際基督教大学の稲正樹教授は、春に訪米した安倍首相が今夏の戦争法案成立を公約した姿勢に対し、「国民よりも対米公約を大切にし、国民代表機関(国会)をないがしろにしたものだ」と批判。神戸学院大学の渡辺洋教授は「憲法という政治のルールと、国民の権利が踏みにじられることのない社会が維持できるか、一大転機にある」と訴えました。
リレートークのなかで、立憲主義の原則の蹂躙(じゅうりん)、自民党改憲案の異常な内容や、最高裁砂川事件判決を戦争法案の合憲性の根拠とするごまかしについて、専門家ならではの鋭い批判が次々にあがりました。
日本共産党の本村伸子衆院議員、福島瑞穂社民党副党首、生活の山本太郎参院議員ら各党国会議員もあいさつしました。