2015年6月27日(土)
米 イケア 最低賃金 時給1467円へ
2年連続アップ “離職率下げる”
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【ワシントン=洞口昇幸】スウェーデンの世界最大手の家具チェーン、イケアの米国法人(米イケア、ペンシルベニア州コショホッケン)は24日、来年1月から従業員の最低賃金の平均を時給11・87ドル(約1467円)に引き上げることを発表しました。従業員の生活向上や離職率をさらに低くすることを目的としています。
米イケアの従業員の最低賃金の引き上げは2年連続。昨年6月にも最低賃金の引き上げを発表し、今年1月から従業員の最低賃金は、店舗がある地域の生活費水準に基づいて、時給額の平均を10・76ドルとしました。来年からは現行の最低賃金から10・3%増となります。
米紙ワシントン・ポスト25日付によると、従業員1万500人の約32%が賃上げになります。
インターネット紙ハフィントン・ポスト24日付によると、米イケアのロブ・オルソン最高財務責任者は、今年1月からの最低賃金の引き上げで離職率が5%低下したことを明らかにしました。また、賃上げで従業員が長く職場にとどまることは、代わりの従業員の確保・教育の費用をより少なくすることにもなるとの見解を示しました。